臓器移植医療について

国内と海外における「人の死」の捉え方と
臓器移植の現状

脳死について

脳死の正しい認識、理解

脳死とは脳幹を含めた全脳機能が完全に失われ不可逆的に停止した状態を指します。つまり元にはもどらない状態をいいます。

参考:(公社)日本臓器移植ネットワーク

「人間の死」

  1. 心臓死:呼吸停止、心拍停止、瞳孔散大を確認して死とする。
  2. 脳死:臨床的に全脳死を診断する「臨床的脳死」

「法的脳死」

臓器の摘出に際して、臨床的脳死と診断された患者で、実施条件を満たす場合に、さらに、法律に則した脳死判定を実施した結果をもって臓器摘出可能な死体と判定する。

日本の法制度

臓器移植法

平成9年(1997年)施行 脳死からの臓器提供
本人が臓器提供の意思を書面により表示し家族が承諾した場合

改正臓器移植法

平成22年7月17日(2010年)施行
本人の意思が不明の場合家族の承諾で提供可能(15歳未満からの臓器提供が可能になる)

諸外国の「人の死」の捉え方と
臓器移植の現状

アメリカ、フィリピン、シンガポール、オーストラリア、デンマーク、スウェーデンでは、法律で脳死を「人の死」と捉えています。また、台湾、ベルギー、フランス、カナダでは、法律には規定せずに、医学会、医師会などの判断によって脳死を「人の死」と認めています。

脳死者からの臓器摘出について、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどは、本人の意思が不明の場合は家族が提供を承諾すれば可能としています。また、スペイン、フランス、ベルギー、オーストリアなどは、本人が臓器提供を拒否する意思表示をしていなければ、臓器提供が可能という法律を制定しています。

どうしてこんな事態になってしまったのか考えてみますと、日本の最初の心臓移植が1968年に行われた和田移植が最初です。この移植は脳死判定への疑義(執刀医自ら判定基準もなく実施)、レシピエントの適応性への疑義(本当に移植が必要だったか)があり脳死臓器移植への反対気運が高まりその後30年間にわたり空白の期間がありました。また脳死に対しての正しい理解が進まず今の事態を招いています。

臓器移植に関心を持っていただいて理解を深めていただきたいと思います。その上で自分または家族が臓器を提供するか提供しないか、また臓器提供を受けるか、受けないか決めてもらいたいと思います。

日本で1,000人/年の臓器提供が行われれば5,000人の命が救われます。
(一人の脳死者から平均5人が救われます。心臓・肺(2)・肝臓・腎臓(2)・膵臓・小腸)

日本で臓器移植が進まないことにより待機者の死亡、生体肝移植の増加、海外渡航移植、臓器売買への日本人の関与が起こっています。

日本では脳死に対する理解が遅れています。長期脳死と言う言葉がありますがこれが脳死に対する誤解を生んでいます。脳死になって1年生きた、成長したとの報道がありましたが、これは決して脳死ではありません。先進国の死の定義はすべて全脳死か脳幹死です。

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