お知らせ

トリオ・ジャパン同窓会 in 東京が開催されました

2025年12月13日、年末のお忙しい中にもかかわらず、多くの皆さまにご参加いただき、温かなつながりと学びに満ちた一日となりました。
レシピエントやドナーご家族を中心に、医療者、メディア関係者など、老若男女さまざまな立場の人々が同じ場に集い、領域を越えて語り合う――トリオ・ジャパンが目指してきた「フラットな対話の場」を、まさに体現する同窓会となりました。

レシピエント近況報告では、移植後の治療のこと、学業や就労、家族のことなど、それぞれの日常が共有され、喜びや悩みを分かち合う時間となりました。

埼玉医療センターの荒木先生からは、ご自身の生い立ちに始まり、救命の現場で直面する葛藤、そして、どうしても救えない命の先にある臓器移植医療への思いを語っていただきました。「レシピエントの中でドナーが生き続けていると感じるとき、医療者としても救われる」というお言葉が、強く心に残りました。

千里金蘭大学の福嶌先生からは、移植医療の黎明期から現在に至るまでのご苦労と、尽きることのない情熱についてお話しいただきました。特に印象的だったのは、亡くなっていった患者さんたちへの深い思いでした。「亡くなっていった子どもたちの死を決して無駄にしない」――その強い覚悟が、会場全体に伝わってきました。

ドナー家族の声として、娘・凛さんのご意思を尊重し、臓器提供を決断された中里さんのお話しは、多くの涙を誘いました。凛さんは、愛情いっぱいに育てられた、しっかり者で音楽の好きな女の子。
「ご家族最大の悲しみの只中で、最大の決断がなされる」その尊い意思を、レシピエントはじめ、ここに集う皆んなが、決して忘れてはならない――会場は深い敬意に包まれました。

マジシャンGOさんによる「希望のマジック」では、病院とオンラインでつながり、会場が一体となって驚きと笑顔の渦に包まれました。さらに今回から「グリーンリボン応援団」が結成され、移植待機中の患者さんや移植後の患者さんの夢を、精一杯応援しました。病室と会場が、尊いエールによって一つになる瞬間でした。

日本の移植医療の現場には、今なお多くの課題があります。
大きな課題や未来を見据えながらも、まずは身近な人を支え合える――トリオ・ジャパンは、これからもそんな”温かい場所”であり続けたいと願っています。

改めまして、ご参加いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

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